9・10月 甘えび・かれい
グルメの街金沢の台所、近江町市場で1924年創業。高級鮮魚一筋の忠村水産が地元石川のお魚を四季に合わせてご紹介いたします。
ここでは甘えび(甘海老)とカレイをご紹介します。
甘えび(甘海老)
甘えびの正式名称は「ホッコクアカエビ」で体長10センチくらいの小さい海老です。北陸から北の日本海にかけて生息しています。
その名前の通り、トロリとした甘みがあり、わさび醤油をさっとつけていただくお刺身のまろやかさはまさに天下一品です。
効能
甘えびの甘みはグリシン、アラニンなどのアミノ酸によるものです。また、タウリンも多く含まれ、脳卒中・高血圧・心臓病などの成人病予防食として効果があるといわれています。
(出典:北國新聞社発行『いしかわの四季のさかな』)
プロから一言
甘えびを選ぶときは、頭から尾まで深紅に透き通り、形の良いものを選んでいます。甘えびはなんといってもお刺身が一番。新鮮な甘えびの、頭のミソやお腹の卵もなかなかの珍味。捨てずに食べてください。
甘えびの殻のむき方
頭を背側から腹側へ押すようにして胴体から外す。背ワタは取らなくてもいい。 |
尾のすぐ上、1節を残して脚と殻をむく。 |
残した節の脚と殻をむく。このとき、尾を取らないように注意する。 |
かれい(カレイ)
カレイは日本各地の近海で採れ、口細カレイ、イシガレイ、アカガレイ、ナメタカレイ、ササガレイ、スガレイなど種類も多く、地方によって呼び方も様々です。
石川県では秋から冬にかけて底引漁が解禁となり、旬を迎えます。煮物や唐揚げ、色付け(焼物)、一夜干しなど味わい方も多彩です。
効能
カレイにはたんぱく質やビタミンB1、B2が多く含まれ、それらはストレスや老化防止に効果的といわれています。
(出典:北國新聞社発行『いしかわの四季のさかな』)
プロから一言
カレイを選ぶときは、褐色の面に透明感があるものがいいですね。目や形がキレイなものを選んでいます。新鮮なカレイは焼いたり煮たりしたときの身離れもいいんですよ。
カレイの多彩なレシピ
カレイは身近なお魚でレシピも豊富。唐揚げや煮つけは定番ですから、ここではインターネットで見つけた変わりレシピをご紹介しましょう。
淡白な味わいのカレイだけに、和にも洋にもレシピ次第で大活躍ですね。
■ かれいの唐揚げ・きのこあん
今日のお買い物と毎日の献立が満載の「misbit.com」さんには、ただの唐揚げじゃない、ちょっと目先が変わったから揚げのレシピがありました。石川県では秋が旬のカレイですから、きのことは相性ぴったりですね。
■ かれいの帆立貝包み蒸しソースノイリー
ちばの農林水産業サイトからは、平成9年お魚料理コンテスト優秀作品として西村さんが考案された、変り種メニューが。庶民魚のカレイもこんなにステキなフランス料理に変身するんだったら、本望かも・・
■ かれいのおろし煮
ダイエーのサイトでは、カレイを大根おろしとであっさりと食べるレシピがありました。これから大根も美味しい季節になりますから、是非、お試しあれ。
石川の「今が旬のお魚」
石川県は四季を通して美味しいお魚に恵まれています。クリックすると、お魚の詳しい情報がゲットできます。なお、旬の定義は地元石川県を主体にしております。
1・2月 鰤・鱈 |
3・4月 さより・はちめ |
5・6月 甘鯛・鯵 |
7・8月 赤イカ・岩牡蠣 |
9・10月 甘えび・かれい |
11・12月 蟹・なまこ |